思い出のキミ



それからDVDを借りて彼の家へ。


「お邪魔します…」

「ソファーでくつろいでいて良いよ」

「はーい…」



借りたのはアメコミ系だった。


「…はは、主人公どんだけ天然…」

「もっと、隣に寄っても良い?」

「良いですよ」


「……触っていい?」

「え、あ、はい……」

彼は私の頭を撫でながらテレビを見る。


この人、何で頭撫でるの?
気があるの?

____分かんないや。





最後まで見終わった。



「……ごめんなさい、少し寝てました…」

「あぁ、時間少し過ぎちゃったね」

「多分、大丈夫だと思います…」


彼の顔がスッと近くなった


「……キス……しよ?」


静かに頷くと、優しいキスをされた。




これが、私のファーストキスだった。