_____翌日


教室に入り、自分の席に座る。

「ひーな、おはよ!」

「愛梨ちゃん、おはよう」

「ちゃん付けは止めてよ〜」

「私、あんまり周囲の人とのコミュニケーションに慣れてなくて…」

「じゃあ、今はちゃん付けでいいよ。
だけど、その内自然に呼べたら良いね」

「頑張る…」

なんて、朝から他愛ない話をしていると
愛梨に寄って来る男女の集団。


「ねぇ、愛梨〜」

「何?」

「今日、放課後暇ならうちらで遊ぼうよ」

「良いよ〜!あ、でもこの子も居るから!」

愛梨は私の肩をグイッと寄せる。

「え、えっ、ちょっっ」

動揺する私。

「日奈、暇でしょ?なら皆で遊ぼうよ♪」

愛梨はニコニコしながら私に言った。

すると、集団の女子の中心的人物の
佐々木香純が愛梨の前に立った。

「よし、じゃ、メンバー決まりっ!」

「じゃあ、また放課後ね〜」

香純と愛梨はお互い手を振った。