思い出のキミ

目が合った瞬間、やっぱり私の心臓が
高鳴るのが分かった。
みるみる内に顔が赤くなり、視線を反らす

「__分かんないとこ、どこ?」


「えっと……、、」


体勢を前のめりにし、私に寄って来る彼
微かに、香水の良い匂いがした。

私は、恥ずかしくなり
窓に素早く貼り付き、彼に背中を向けた。


〝〜〜っ、お願いだからどっかに行ってよっっ〟

そう思いながら、カーテンのレースをギュッと握る。