そして、この日は カラオケだけでおわった。
解散したのは21時頃だった。

私は愛梨と帰ろうとしたが、どうやら先約がいたらしく帰ってしまった。

しょうがなく、私は1人で帰ろうとしたが___




「帰り、1人?」

背後から聞き覚えのある声がし振り返ると郁哉がいた。

「1人だけど……」

「なら、途中まで帰るべ」

「方向ちがくない?」

「こんな時間に女の子が1人危ねぇだろ」