「あ、そーいえば、後から遅れてくる奴一人居るから〜」

マイクを片手に持ち話しているのは
C組の沢村 巧 だった。


「自己紹介はとりあ、いっしょ〜
楽しめれば最高だから〜!ウェーイ!」




それから2時間過ぎた頃___
am.19時。

個室の扉が開き、入ってきたのは___

「わりぃー!遅れたー!」

私は驚いた。

「あっ……!?」
彼を見つめたまま唖然とする。

「おっせーぞ、郁哉〜!」

仲間が肩を組み一緒に歌っていた。


「遅れてくる奴って……郁哉だったの!?」

独り言が漏れた。