そしてまた次の日。
今日こそはもっと弟の声を聞き、会話することが出来るんじゃないだろうか、そんな気持ちでまた僕はショッピングモールへ向かった。
だが、昨日と同じ、弟の発する言葉は断片的。
帰って一年前の事を思い出すこともできない。
まるでそのままループしてるみたいだ。
こんな日が続いたら気が狂いそうだ。
次の日。
気が狂いそうなんて言ってしまったのがフラグにでもなったのか。
この日を境に2週間、僕は毎日、ほぼ同じ生活を送っていた。
もしこれで日にちまでわからない、なんてなってしまったら僕は本当に気が狂っていただろう。
夏休みもあと2週間。なんとかして一年前を思い出して、弟と会話しなければ…。