「どうせ相手にされないんだから

あたしと付き合っちゃえばいいのに」



なんだよ、分かってるっつの
言われなくたって分かってるよ相手にされないなんて



「小学生の時から楓ちゃん楓ちゃんってずーっと後着け回ってたもんね！」


バカにするように笑う花菜



「るっせぇなぁ…

なんなんだよバカにしてんの？

お前なんかと付き合うわけねぇだろお姫様とはかけ離れてるだろお前。楓さんの足元にも及ばねぇよ」



「もーっなによその言い種酷い

私だって一応、可愛い可愛いって言われてるしモテるんだからね」




「あっそ、興味ねぇ

そもそも俺は楓さん以外ありえねぇから。」



ふて腐れたように


「ふ～ん。まぁいいや」と自分の席に戻る花菜