「おー、楓おはよう」



『おはよ』


この日は校門前で同じクラスの笹井に会った



「おい、一年坊

お前なに楓と一緒に歩いてんだよ」



桐斗に敵意剥き出しの彼は桐斗の胸ぐらを掴んだ



何を考えているの?この男は…


暫く様子を見ていると
挑発する桐斗に笹井が殴りかかろうと腕を振り上げた



『笹井くん、やめて』


咄嗟に言うと、私の一声で笹井は振り上げていた腕を下ろした





あ、これ…私が桐斗を庇ったと勘違いされるやつでは………?



そう思った私は


『勘違いしないでね桐斗、こんなところで揉められたら
みんなに見られて迷惑だから止めただけ』



と冷たく言い放ち二人を置いて先に校舎へ行った。