「桐斗~」

「桐斗くぅ~ん」


私の王子様は全校の女子からモテはやされている


「ちょっとなによあんた!」

「はぁ?私が先なんだけど?!」


こんなことですぐ喧嘩になってしまう程




中学の時からずっとこんな感じ。

小学生の時は男女でグループが別れていたから
周りに女の子が沢山集まることはなくても

私は知ってる

桐斗のことは、ほとんどの女の子が噂していたから


年下からは憧れられ
年上からは可愛がられ
同級生からは好意を寄せられ




そんな彼は私の




私だけの王子様…









の筈だったのに