『ちょっと、桐斗』


人気のない建物の裏まで来たところで楓さんに声をかけられ振り返る


「…………何で、増えてんの」



楓さんの首元へ目をやると

この間の赤い痕がいくつも首についていた



『きゃっ!』



楓さんを壁に追いやり両腕を押さえ付ける


「今からまた会うつもりだったの?男と。

だれ?この前のあいつ?」


俺の質問にも応えずにそっぽを向く楓さん



『やっ…桐斗!やめなさいっ……やっ…!』



ムカついて、楓さんの拒む声をも無視し首に口を付ける

赤く色付いた部分全てに上から吸い付いた




『んんっ…ん…』