「おー、楓おはよう」



『おはよ』



校門前で楓さんの同級生に会った



「おい、一年坊

お前なに楓と一緒に歩いてんだよ」



俺に敵意剥き出しでそういう彼は俺の胸ぐらを掴んできた

楓さんと俺は家が隣同士だからいつも一緒に登校しているが他の男からの目は痛い



「先輩、いいんですか?好きな女の前で恥ずかしげもなくそんなことして」


バカにしたような笑みでその男を見ると


ムキになったようで殴りかかろうと腕を振り上げてきた




『笹井くん、やめて』




楓さんの一声で振り上げていた腕をおろす笹井とかいう男




『勘違いしないでね桐斗、こんなところで揉められたら
みんなに見られて迷惑だから止めただけ』



そう言うと楓さんは一人で先に校舎へといってしまった。