「えっとー…あ、彩花ちゃんは４組だね。」
「あ、ありがとうございます…。」
入学生にこんなに優しくするんだね…。カッコいいな…。そんなことを考えていた私はぼーっとしていた。
「クラスも教えてあげるよ。」
軽くぺこりとお辞儀をする。多分、他の人から見られると変な感じだろうな…。

２階に上がり、クラスへと向かう私と先輩。
クラスでどういう反応されるか。
そう思いつつもクラスへはたどり着く。
「じゃあ、俺はここで。」
「ありがとうございます…玲先輩……。」
「うん。」
そう微笑み先輩は帰って行った。
「こら！久莉乃！遅いじゃないか！」
先生……迷子になっていた人に何言っているのだろうか…。でも……
「すみません……。」
そう言うしか無かった。他の人はクスクス笑い、馬鹿にしていた。女子は玲先輩のことを話している。
はぁ……、どうしてだろう…生きていくのがつらい。
「はぁ……」
ため息をつくと
「中学生がため息つくな！全く、今頃の中学生は頭は小学生なのか???」
そうやって先生は言う。そうやって人を馬鹿にする先生もそう言うんだから小学生以下じゃないですか。
なんでこんなクラスになったんだろ。もう嫌だ……。
この日、最悪な中学生ライフが始まった。