湧き上がる歓声、魔法と魔法がぶつかる音

そんな中に私はいる。
でも、好きで居る訳ではない。場の雰囲気に
流されているだけ。

―ミルケスト魔法学園の新入生への歓迎―によって私は、この場にいる。

私はここにいてはいけないのに...

「零、ボーっとしてないで魔法を使って!!」

「わかってるよ、紫苑(シオン)
≪フルガー≫」

私が唱えた途端、眩い光を放つ雷が落ちた

「さすが、零。魔法の天才と呼ばれるだけ
あって、威力は凄いね。私も頑張らないとなぁ
≪フルトゥス≫」

と唱える彼女は、紫苑。

鳴上 紫苑(ナルカミ シオン)、私と同じ高1で
水色の髪にポニーテールで瞳の色は髪と同じ色
性格はちょっと強気で我慢強い