「んだよその顔。」


光はわたしの不恰好な顔を見て顔を歪める。


「っ、ちょ、ちょっと考えて事してるの!」


そう言って背を向ける。

ああ…どうしてこんなにドキドキするの…

自分がわからないよ…っ


「バカなお前は永遠と考えてろよ。」


何気にめちゃくちゃ嫌味を言われて振り向く。


「別に答えでるしー。」


なんでかわからないけど…昨日のあ・れから、距離…縮まった?

気のせいかな…

前よりも、もっと…自分らしくいられるような…しないような…


「あーあ、わかんないや。」

「フッ。やっぱバカだな、バカ。」

「な、なにも二回も言わなくたって〜!」


そう言って光を叩こうとして、ハッと我に帰る。


男相手に…なにしてんの…


光もそれに気づいたのか、なんとも言えない微妙な表情をしている。


「…っと…うん、あの…と、トイレ!」

「…え、ちょ、」


そう言ってダアーーっと、もうそれは自分とは想像できないほどすごいスピードで光の部屋を駆け出た。

火事場の馬鹿力?っていうのかな。