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んん……
よく、眠れる…
誰かが遠くにいる…
青リンゴ…?
違う…シャンプーの香り。
いい匂い。もっと近づきたい…
もっと、もっと…
「ん…。」
寝返りを打った途端、何かに触れてわたしは唸った。
なんだろ…あったかい…
ゆっくりと瞼を持ち上げれば、眩しい光が刺激した。
「まぶし…っ、!!!!」
えっ!!!!!
グワーーンと現実世界に引き戻されたわたしの目の前には、すうすうと寝息を立てている光。
えええええーーーーー!!!
まって、まって、まって、落ち着け自分…えっ、えっと…は!!!???
思い出せない…
しかも、なんで体こわばってないの?男じゃん…って、そうじゃなくて!!!
完全パニックのわたしをよそに、光はわたしの頭の下に腕を回した状態で、気持ちよさそうに眠っている。
てか、ここわたしの部屋ですらないじゃん!!!
黒で統一されたシンプルな部屋。
大きなキングベッドの…
光の部屋!!??
完全に眠気吹っ飛びました、はい…
にしても…光の寝顔、綺麗だな…
長い睫毛が瞳を縁取っていて、薄い唇はどこか大人の色気を醸し出していて、長めの前髪が少しだけ寝癖で跳ねてるところとかも…



