「ああ!!」


すぐにページを閉じたけど、もう遅い。



先生はニヤニヤしながら、手を顎においてこっちを見る。


「いやあ、島内はどっか普通の女子と違うと思ってたけどちゃんと恋してんだな。
お父さん安心したわ」



「違うもん」



「いいじゃねえか、俺とお前の仲だろ?
あ、相談でも乗ってやるよ」



必死で、どくどくと鳴り響く心臓を止めようとする。



静かになった私を先生がやべえというような表情で見る。



きっと私が怒ったと思って、やりすぎたって反省しているんだろうな。



蒼も少し、心配そうにこっちを見ている。




「〜違うもん。私が好きなのは先生だもん!」