王子「香久山、危ないんだよ?」




いつの間にか呼び捨てになってるし。




「危なく無い。私は自分の身くらいは守れる」




王子「でも、護身術ぐらいのレベルじゃ、男に何て勝てない」




そう、静かに言う。




でも、




「住まわして貰ってる側の私が言っては失礼だけど、何で私はここに住んでるの?」




伊月「え、それは、家族だからです」




王子「血は繋がっていなくても、僕等の父さんと美咲さんが再婚して、家族なんだ」




うん、確かに家族だけど。




「私は、家族だからここに住んでるんじゃ、無いよ」




全員、驚いた様な顔をしてる。




「もしも、家族だから一緒に住んでると思っていたのなら、何故私は今までお母さんと

暮らしてなかったの?」