先に居たのは駿くん。



由麻はもちろん飲み物も迷っていた。


それを馬鹿にする拓真くん。



私は駿くんの隣に腰を掛けた。



きっと由麻と拓真くんは一緒に隣で座ると思ったからだ



「やっぱり、オレンジジュースにしたんだ」


駿くんがクスクス笑いながら言った



「べ、別にいいじゃん!オレンジジュース好きなんだから!」



駿くんの飲み物をチラ見したら、コーヒーだった。



さすがだな。私は飲めない。



そのあと、由麻と拓真くんが来た



「由麻のやつ、飲み物1つも決められねーんだけど。
カフェオレにするか紅茶にするかでどんだけ迷ってんだよ。」



拓真くんは若干呆れ気味だった。


結局、さんざん迷ってカフェオレにしたらしい。



「ふん!別にいいでしょ!
あ!柚葉、半分こ!」



半分になったホイップドーナツ



私もチョコドーナツを半分にして由麻に渡す。



味はすごく美味しい!



こう見えて甘党。



毎日甘いものを食べてる気がする…



それからはしばらく他愛のない話をして、そろそろ家に帰ろうかとなった。



ドーナツ屋を出たところで由麻と拓真くんと駿くんは同じ方向。



私は、3人とは違う方向。



「じゃあ、みんな、また明日ね!」



そう言ったのと束の間、由麻が



「あ!駿!由麻のこと送ってってよ!こんな暗いのに女の子1人は危ないし〜ね!駿!」



私はええ!と驚いて駿くんを見た。



「うん、わかった。送るよ」