コンコン

「はーい」


入って来たのは看護師さんだった


「もうそろそろ、面会時間終了だからね」


「えー、もうそんな時間か〜早かったな〜」


「柚葉」


私を呼んだのは駿くんだった


「何?どうしたの?」


「俺は…柚葉の支えになれてるか?」


由麻も拓真くんもみんな黙った


私は駿くんからそんなこと言われるとは思わなかった。


「…なれてるよ。すっごく、支えになってもらってる…けど…」


私は、涙を流しながらずっと考えていたことを話す


「ほんとに、みんなは…大丈夫なの?私が、もしみんなの立場だったら私が亡くなったら絶対悲しむ。…みんなの泣いてるところは見たくない。
だからみんなが無理しちゃうなら…」


そこまで言ったら途中で


「泣くよ。
柚葉が亡くなったら泣くよ。
でも、今、柚葉のそばにいなきゃ俺は絶対に後悔する。
だから、不安にならなくていい」