下駄箱で上履きに履き替えていたときだった



「柚葉ーーーー!!!!!」



大声で叫ばれてびっくりする



その声の持ち主は由麻だった



「由麻おはよう。今日も元気だねー」



「すっごい心配したよー。体、壊すなんて珍しいじゃん!柚葉がいないと私だめだよー」



そんなことないでしょ!と、私は返したら後ろから



「おはよ、柚葉」



「駿くん、おはよう。拓真くんも!」



「おはよー」



拓真くんは相変わらず眠そう



由麻が言った言葉に焦る私



「柚葉昨日病院でどうだった?やっぱり風邪だったの?」



ギクとしたのがバレてないか不安



ごめんね、みんな。



私、みんなのこと大好きだから



嘘をつきます



「うん!やっぱ風邪だってさー薬もらったらすっかり良くなったよ!」



「よかったー!」



由麻がすごく安心していた



これでいいんだ。



4人で教室に向かう



朝のSHRが始まる



朝のSHRが終わった後



担任の先生が



「あ、高宮さん。
職員室来てくれる?
昨日来ていなかったから配布物渡したいんだけど職員室に置いてきちゃったのよ」



「わかりました」



席を立って先生の後ろをついていく



職員室に入る



たくさん先生がいる。



当然のこと。



「高宮さん、これが昨日の配布物ね。それと、体のことお母さんから伺っているよ。大丈夫かしら?」



やっぱり聞かれるだろうなって思ってた。



「はい、今は大丈夫です。
今後、何かあるかもしれないので、一応先生には話しておこうと思って。」



と言ったら、やっぱり先生からも言われた



「でも、いいの?生徒には伝えなくて特に松井さんたちには…」



先生が話していたのを遮って



「いいんです!私、由麻たちは本当に大切な人たちなんです。だから、心配させたくないから」



先生も分かってくれたような気がした



先生にお礼を言って職員室を出た