4月



高校2年生になった。



私はいつも通りの正門をくぐり、



クラス掲示に向かった。



その時だ。



「柚葉ー!
ねぇ!また同じクラスだよ!
やったー!」



大きな声で私に向かって走って来た



ひとりの女の子。



彼女は私の親友の由麻。



私も由麻に笑顔を返す。



「ほんと?由麻がいなきゃ心細いよーあ、拓真くんと駿くんは?」



拓真くんというのは由麻の彼氏だ。



拓真くんはとても明るくてスポーツが



大好きなサッカー少年!



駿くんは拓真くんの友達。



拓真くんから紹介され、仲良くなった



「拓真も駿もみーんな同じクラス!
最高だよねー!
だーって2年生は修学旅行があるん
だから!」



私も由麻に楽しみだねと、言葉を返した。



私たちのクラスは2-4



2年生のクラスは3階にある。



教室のドアを開けるとたくさん人がいた。



初めて見る人。
去年同じクラスだった人。
そして、



「拓真!駿!」



由麻が大きな声で名前を呼んだ。



ある2人の男子が振り返った。



「よぉまたお前らと同じクラスかー」



駿が大きな声で笑いながら言った



すると、由麻が大きな声をあげた



「はぁーー?何言ってんのよ!嬉しいくせにー!素直になりなさいよ!!」



私と拓真くんはクスクス笑っていた



由麻はほんとに可愛い。



ぱっちり二重の黒髪ロング。



まつげはめーっちゃ長くて



唇はプルプル!



同級生にも先輩にもモテる。



由麻は拓真くんにぞっこん。



だから、どんな人に告白されても




まったく気にしてない。



拓真くんは気が気じゃないだろうね。