病院に着いてお母さんが受付をしに行ってくれた。



私は待合室の椅子に座って待っていた



しばらくすると、



『高宮 柚葉さん。診察室1番にお入りください』



とアナウンスが聞こえたのでお母さんと一緒に診察室に行った



問診をするときにお医者さんが



「熱が出る前に何か他の症状ありませんでしたか?」



と聞かれたから



「頭痛がありました。金槌で殴られたみたいに痛いんですけど、すぐに治るんです」



と話したらお医者さんは



「少し、他の検査もして見ましょう」



と、言った。



私、何か病気なのかな。と不安を抱きながら検査を受けた



しばらくしてまたアナウンスが入ったので診察室に入った。



「柚葉ちゃんはちょっと待合室で待っててもらっていいかな?お母さんに先に話したいことあるから」



と言われたので、診察室を出て待合室で待っていた。



その時間はかなり長かった。



やっと出てきた。と思ったらお母さんは



泣いていた



「柚葉ちゃん、話があるから来てもらえる?」



また、お母さんと一緒に診察室に入った



「柚葉ちゃん、よく聞いてね。柚葉ちゃんの病気は“脳腫瘍”って言う病気です。」



それは私でも知ってる病気だった。



私はお医者さんの話をそのまま聞いた



「柚葉ちゃんの腫瘍の位置は悪くて手術が困難な場所にある。しかも、かなり大きくなっているから、抗がん剤治療になると思う、でも、効果が出るかわからない」