幼馴染みエチュード



「長野さんもこっちで話そうよ」


長野さん、という声がして顔を上げた。


「私?」


一城さんがこっちに向かって、顔を縦に振った。


「長野さんだよね?違う?」

「うん。長野さんもおいでよ」

「話そう~」


一城さんの一声で、一城さんのグループの子たちもこっちを向いた。


「うん!ありがとう」


席を立って、一城さんの席に近づく。

と、同時に

キーンコーンカーンコーン__


「あはは。長野さん時間なかったね。次のときね」


授業開始のチャイム。
本当についてないなぁと思ったけど、友達ができるかもしれないという期待のほうが大きくて、次の休み時間が楽しみになった。