そんな偏屈な私を受け入れてくれるのは旦那だけだと気づいた私は、急に早く旦那に帰ってきてほしいと思った。


その時、「ただいま」と旦那が帰ってきた。

私は、「おかえり!」とリビングに行くと、まぁ、座れ、と言われる。

そして、旦那は、私に封筒を差し出した。

旦那は、言った。
「香川に、イイ医者を見つけたんだ。もちろん、性転換の話だ」

そう、旦那は、身体は女で心は男。

私は、身体は男で、心は女だった。

旦那は、男らしい容姿や振る舞いをして、私は、女らしい容姿や振る舞いをしていたが最終的な性転換は、していなかった。