「俺に、会いたかったってこと?」 恐る恐る聞く遥くん。 そうだよ。 その通りだよ。 言葉に出すのは嫌だからコクンと頷く。 「え?」 遥くんがえ?と言ったあと、私は何かに包まれた。 「え?」 今度は私がこういう番だった。 「俺も、ずっと雪に会いたかった」 私は黙って、遥くんの背中に手をまわした。