「落ち着いた?」 遥くんの落ち着いた声に顔を上げる。 「うわっ、ぐちゃぐちゃ」 ははっと笑う遥くん。 「遥くんのせいだし」 こんなやりとりもなぜか嬉しかった。 これだけ、なのに。 遥くんと会えたことが何よりも嬉しくて。 「うわーごめんね、服」 制服のシャツがびしょびしょに。 あ、 化粧絶対落ちてる。 あーもうやだ、惨めすぎる。 「別にいいよ、そんなこと」 「ねぇ、化粧落ちてる?」 「うん、すっごいよ、今の顔」 ほらね。 化粧直ししてきたいんですけど。