ソラ「ほーら、ここに座って」

リア「だってまだ全然人いないじゃーん。ちょっと探検してくるー」

ソラ「あ!リア!・・・・って遅かったぁ。はぁ、私は本でも読んで待ってるかぁ」


♪~
鼻歌を歌いながらたどり着いたのは大学の教材がたくさん置いてある進路室。先輩の残していった体験記みたいなのも置いてあってたまーに見に来る生徒がいるのだが、あまり使われていない。だからここが好きなのだ。静かでパソコンも置いてあって先生だってなかなか来ない。こんな自由な教室がほかにあるだろうか!
そう私はもう進路が決まっている。書類だけで合格が決まる学校なので何もしなくていいのだ。バカな私にはもってこいな学校だった。あ、いや、惰性じゃないよ?ちゃんと将来のこと考えて決めたよ。私はトリマーになるの!

キーンコーンカーンコーン♪

リア「あれ、いけない、集まりあるんだった!」

いけないいけない、パソコンのゲームに熱中してしまっていた。

がらがらがら

ドアを開けると一年生から三年生の生徒がずらりとならんで着席していた。私の視界に入ってきたのは一人の男の先生だった。

リア「ご、ごめんなさーい!いやでもねほんとはすごく早くにいたんだよ?ほら見て、あそこに私のカバンがあるでしょ?」

敬語は苦手なので、ほとんどの先生にタメ語で話している。いや、モラルがなってないとか言わないでくれ。。。


先生「わかった、わかったから早く座れ(笑)」

よかった、この先生は怒らない先生みたいだ。初めて見る先生。。

先生「よし、これで全員ですね、じゃあ自己紹介をします。僕は箱西っていいます。よろしくお願いします。」

拍手。それと同時に横にいた女の先生が前に出てきた。

先生2「私は中石です。知ってる人もいるかと思いますが私は音楽の授業を担当しています。よろしくね。」

あー、この先生か。男子に人気のある先生とやらは。
ふっ、私なんかこういうタイプの人間って苦手なのよねー。ま、そんな関わらなければいいや。

その日は委員長決めをして解散となった。委員長は隣のクラスの崎原マキになった。