「はい……。」

私は戸惑いながら返事をした。

「その制服。藤ノ名高だよね?」

あっ…だからわかったのか…。

なんか…私の言いたいこととかにさっきから答えてる気がする…。

瑠依の目はまるで私の心を全てのぞき込んでいるようだった。

「ん?どうかした?顔になんかついてる?笑」

私は慌てた。

「い、いえ!えっと……」

えーとえーとどーしよ。

「…一緒に居させてください」

「え?」

え?あれ?私今なんて…

「あ、あの今私なんて言いましたっけ…」

「『一緒に居させてください』って」

嘘!私何言ってんの????

「あの…やっぱり今のは…」

「いいよ」

私が言い終える前に瑠依は返事をした。

「 え?」

「だから、いいよって言ってるの」

私はまた慌てた。

「え!でも悪いですし…」

瑠依はにっこり微笑んだ。

「自分から言い出したのに何言ってるの?ほら、行くよ。」

瑠依は私の手を繋いで歩き出した。

その手は今まで感じたことのないような温かさだった。