休み時間のチャイムがなり私は急いで教室へ戻った。
教室に入った瞬間、私は言葉を失った。
「なに…これ……」
そこには、机の上に破られたノートや落書きなどめちゃくちゃにされてあった。
悪口や陰口には慣れていた、けどこんなのは初めて…。
「あっれ〜?どうしたの?未空ちゃーん。…うわ、何この机〜‼ありえないー!汚すぎ…」
どうせお前がやったんだろ。
そう口にしたいのにどうしても口が開かない。
「おい。なんか言えよ?いつもの未空ちゃんじゃないじゃん?つまらない!」
さっきから私に罵声を浴びせる、こいつは浅幅 夏恋。
クラスでリーダー的なやつだ。
こいつは私のことが気にいらないのだろう。
そう思っていたら…
ガラガラガラ
数学担当の千葉先生が入ってきた。
クラス中が凍る。
「…おい、火海、浅幅、なんかあったのか?」
先生…見ればわかるでしょう?私、いじめられてるんだよ?
