ひどいよ、みんな私のことなんて何も知らないで…

「別に関係ないでしょ。瑠依までそういうこと言うんだ。瑠依だけは違うと思ってた。」

思わず私の目から一粒の涙が溢れた。

「未空…?」

「…あーもう。みんなどうでもいいや。私のことなんかほっといてよ。心配したとか言ってさ。してないくせに。みんな大っ嫌い!もう二度と私に関わらないで」

瑠依は少し悲しそうな顔をした。

「…分かったよ。でもこれだけは言わせて?心配してるのは本当だからね。」

「あっそ」

そう言って私は瑠依を置いて一人で歩いた。

…ほんと私何やってるんだろ…。

情けないな…。

少し歩き続けてたら月が綺麗に写っている海を見た。

飛び込んだらどうなるんだろう。だれか私を助けてくれるのかな?

もうどうでもいんだけどね。少しやってみたいんだ。私が死んだら誰かが反省して謝ってくれるのかなって…ちょっとした期待だけどね。そう思わない?死んだらどうなるんだろうって。

「ねぇ。君」

うわっ!びっくりしたーあ。だれだよ…

…謎の青年

「何か用?」