それからこの大豪邸は俺の家となった。




そして、俺は今姫専用の使用人として、この家で働いている。




初めは姫の遊び相手だったけど、１０歳くらいから姫の身の回りの世話をするようになった。





実は俺が住んでいるこの家は佐伯財閥の大豪邸。



使用人の数はざっと１００人。




そして、優里亜姫は佐伯財閥のお嬢様なのだ。





今、母は俺をのこしてこの家を出て行ってしまった。






だけど、悲しくない。



佐伯婦人も姫も優しくしてくれる。








潮河翔。


現在、高校２年生。




佐伯優里亜。



現在高校２年生。






そう。



俺と姫は同い年。



そして同じ学校に通っている。