「では、お部屋に案内しますね。」




俺と母は女の人についていった。







そして、大きなホテルのスイート部屋みたいなところに通された。






「それじゃぁ、また仕事の説明に来ますから。」




そう言って、女の人は部屋からでていった。






母は重い荷物をドサッとおろし、俺に言った。






「翔、今日からここに住むからね。今日からここがあたしたちの家よ。」



「母さん。ほんとに言ってんの？？」



「ほんとうよ。お父さんが出て行って、ここで住み込みで働くのが翔にとっても１番いいことなのよ。」



「わかった............................」




俺は頷いた。






コンコン...............................



誰かが戸をノックした。






「はい。」


母が戸に向かい戸を開けた。






「早速ですが、こちらに来てください。」




戸の向こうにさっきの女の人が見えた。