「お母様っお父様!リラはお2人のように美しく誇り高く、



強い人になりますっ‼︎」


幼い頃父と母に言った言葉


「ハハハ、リラならなれるさ」
「本当っ⁈」
「えぇ、だってリラは私達の自慢の娘ですもの」


両親ににそう言ってもらえたのがすごく嬉しかったのを覚えてる







果たして今
私は"強い人"になれているのだろうか







昔のことを思い出しながら手足を動かすと同時に聞こえるジャラジャラという金属音


手足につけられた鎖、これを解いたとき私は強い人になれるのだろうか








この鎖がなくなったところで私は強くなれるはずがない、美しくもなく、誇り高くもない。


一体私はなんなのだろう










暗くジメジメとした部屋にかすかに入ってくる風が肌に染みる