「んじゃあ適当に振るから頑張って避けろー」
そして、ピーターはそのまま剣を振り回し始めた。
ガバルゴは最初は余裕で避けていたが、徐々に剣がかすりはじめた。
『これ、ヤバい……』
適当に振っているので勿論、戦略なんてものは通じない。
「勝ち確定みたいな展開がないから勝てねぇww」

『すいませんガバルゴさんどう倒したら良いか分かりませんw(ゾエーヌ)』

「お前それ作中最強のヤツに対して起こる悩みじゃねぇかw」

『すいません、ガバルゴさんマジパネェですw(ゾエーヌ)』

「なんかこうズバッと終わらせてくんねぇかなw」

『不本意ですがそうしますか……w(ゾエーヌ)』

『!?』
突然、ガバルゴの胸に大きな切り傷が出来た。
「よっしゃぁ!」
『なんだ、今の……?』
「倶利伽羅は剣が伸びるだけじゃねぇんだよ」
『なん……だと……!?』
「鞭みたいに曲がるようになるんだ」
すると、ガバルゴの胸の傷から蒼白い炎が出始めた。
『なんだ、この、炎、熱く、ない……?』
「その炎はお前の気力で燃えてる、しばらくしたらお前は動けなくなるな」
『しばらく……?』
「ああ、あと5秒くらいだな」
『な……ん……だ……と……』
ガバルゴは倒れ、動けなくなるほどに衰弱した。
「これ……勝ったのか?」
『あ……ああ、勝ったな』
「楽勝だな!」

『なんか本当にズバッと終わっちゃったw(ゾエーヌ)』