「倶利伽羅ッ!」
その瞬間、ピーターの服からビリッと音がした。そして周りの魔方陣が剣に吸い込まれていきそのすぐあと、蒼白く輝く龍のようなものが巻き付き始め、剣と同化した。

『それ、お前、本気、なのか……?』
「そうだ」
『なら、その、力、俺に、見せて、みろ……』
「望むところだッ!」
いつもならすぐに猛ダッシュで距離を縮めてくるピーターだが、今回は違った。
「羅刹。」
そう言いながらガバルゴに向けた剣をゆっくり左から右へ動かす。
『!!』
ガバルゴは何かに気付いたのか、すぐに距離をとった。
「あれ、もしかして間合いがバレてる……?」
『やっぱり、そうか……』
「あ、バレてるなコレ……いやまだ……」
『お前の、剣、長く、なってる……』
「やっぱりバレてたわw」
『しかも、少しの、力で、切れる、剣……』
「あ~最悪だ、全部バレたし……w」
『でも、かなり、厄介……』
「あーはいはいそうですねー(棒)」