ガバルゴのラリアットを避けたピーターは着地した後にすぐガバルゴへ剣を振り下ろした。
しかし当然のように避けられる。
『ガバルゴの野郎、全然本気出してねぇな……意外にビビってたり?ww』
『多分それはないネ』
『へぇ~、そう思った理由は?』
『ガバルゴは今まで戦闘で手を抜いた事はないネ』
『じゃあガバルゴの実力はこの程度っていうのかよ』
『お前わざわざ私に言わせるんじゃないネ、見とけば分かるネ』
『ヘイヘイ……』

「ったく……面倒だな……」
『なんだと……?』
「そっちが本気出さねぇならこっちからいくぞ~」
『!?』
「ベル王国軍式……封解術……」
その途端、ピーターの周りに六芒星の魔方陣が現れ、呪文らしき言語を唱え始めた。
『封解術……だと……?』
『封解術……アイツ関わっちゃいけない奴ネ……』
『なんだ? その封解術ってのは……』
『封解術ってのはな、自分自身の中に眠る潜在能力を強制的に引き出して、その力をを自分の剣に宿らせる技なんだよ』
『は?wそ、そんな事したら身が持たねぇじゃねぇかよ! バカかアイツ!w』
『問題なのはソコじゃねぇ……』
『??』
『封解術ってのはな、4年前にベル王国が魔術とか言う技術で極秘に作った技なんだ』
『アイツそんなスゲェもん使えんのかよ……』
封解術に対して解説している間に、ピーターは呪文を唱え終えた。
「倶利伽羅ッ!」

※倶利伽羅(クリカラ)