「一体……何をしているんだ……?」
そんな事を思っていたが、それはすぐに分かった。
『逃げた罰だ! 貴様らにはじっくり苦しんでもらう!』
「!?」
父親のバリルと弟のアルが火炙りにされている。
「おいおい……何の冗談だよ……」
ピーターはすぐに身を乗り出し、【ギル王国】の軍兵達に襲い掛かった。
「クソがぁぁ!」
『な、何だ貴様は!』
「父さん、アル、今助ける!」

――難なく【ギル王国】の軍兵を倒し、すぐに火を消した。
「今助けt……!?」
バリルとアルは既に死んでいた。
「何なんだよ……もう何なんだよ! ……俺には……俺には何も守れないのかよ……畜生ぉ……畜生ぉぉ!!」
ピーターは次に何をすれば良いか分からなくなってしまった。
ピーターの精神はもう崩壊寸前で、今にも廃人化してしまいそうだった。
そしてピーターは何故か【ギル王国】へ向かった。