「お、遥花、はよ。」


「おはよう、理人。」


毎朝一緒に登校している
幼馴染の山本理人 Yamamoto Rihito。


世間一般的にいうと
かっこいい…(?)らしい。
世にいうイケメン…?
というやつだそうだ。

けど、私から見たら…
かっこいい…のかなぁ


「おい、着いたぞ。」


顔を上げるとふわっと風が吹き
桜の花びらが飛んできた。


「いよいよ、今日入学だな。」

「だね!楽しみだね!」

「おう。」



そんな他愛ない会話を交わして
私達は入学式会場に向かった。