「そして、サポートに副実行委員4人、
ということなんだが、


…どうだ?」


萌愛の目が輝いた。
彼女は実行委員は責任が重そうで
戸惑っただけで、
普通にそういうのは好きらしい。


「はいは〜い!!あたしやる!!」


萌愛の元気な声が教室に響く。


「おぉっ、花咲やる気があっていいぞ〜」


「はいっ」


「もう1人女子が要るんだが…

どうだ?」


クラスの女子は先生から目を背けている。


「困ったなぁ…」


先生が眉間に皺(しわ)を寄せた。


萌愛も顔を曇らせている。


しかし数秒後、萌愛はいいアイデアを
見つけたとでも言うかのように
パンッと手を合わせた。


「じゃあ先生!!私から推薦してもいいですか?」


「おぉ、それいいな!!
ところで誰だ??」


「えっと、小森遥花さんです。」


予想はしていたがビクリとする。


「…私?」


「う〜ん、まぁ小森は真面目だし、
小森さえよければいいぞ。」


「いいよね?」
「いいのか?」


2人のキラキラとした目を
見て見ぬふりできなかった私は
優柔不断だと思う。


「…わかりました。」


と渋々許可すると
萌愛が喜びの表情を見せる。


ちょっと納得がいっていないところもあるが
まぁ、萌愛も一緒ならいいと思った。