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重たい瞼をうっすらと開けると、耳に聞こえてきたのは雨が落ちる音だった。
少し薄暗くまだ朝ではないと思い布団を持ち上げて寝返りをうつ。
ふわふわとした身体を包む寝具がいつもより気持ちいいと思い開けた瞼を一瞬閉じるが、ハッと我に返り閉じた瞼を開けた。
見慣れない天井に身体を勢いよく起こして横を見ると、そこに凛太朗さんはいなかった。
そ、そうだ。昨日、凛太朗さんの実家に泊まったんだった。
部屋の中を見渡しても彼は何処にもいない。
(何処に行ったんだろう…と、言うか…わたし、夜に寝ていた場所と違う…)
私が起き上がった場所は、昨日凛太朗さんが寝ていた場所。少し嫌な予感が過ったけれど、敢えて気にしないようにしてベッドから降りる。
時計は7時を少し過ぎていた。そして、テーブルの上には「仕事が入ったから先に行くね。お昼頃に迎えに行く」と、綺麗な字で書かれたメモ。
(そっか。仕事に行ったんだ。起こしてくれてもいいのに)
そう思いメモを置く。バックからスマホを取り出すとメールが1通。凛太朗さんからだ。
乱れた髪の毛を直しながら開くとそこに書かれていた文字に息が止まった。
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