異様にフワフワとしたベッド。胸の鼓動は加速していき、凛太朗さんの顔は見れなかった。
「えっと…」
「さっき、まだ大丈夫って言ったけど、寝ようか」
「ここで、ですよね?2人で…」
「そうだよ。華子のお願いと交換条件だね。安心して、何もしないから。ほら、入って」
布団をめくり凛太朗さんは素早く布団に潜り込む。それに続くように意を決して布団に入ると凛太朗さんのいい匂いがした。
キングサイズのベッド。大きいけれど寝返りを2回打てば接触してしまう。
何もしないとは言われても、同じベッドと同じ布団の中にいると言うことで色んなことを想像しちゃうし、意識してしまう。
布団の中でガチガチに身体を硬くして仰向けになっていれば、凛太朗さんが私の方を振り向きフッと笑った。
「緊張してると、眠れなくなるよ」
「だ、だって…」
「ははっ、素直で可愛いね。ほら、明日は午後から華子の家に行くんだから早く寝よう。俺は反対側向いて寝るから楽にして」
凛太朗さんは私に背中を向けた。
「おやすみ」
「お、おやすみ、なさい」
な、なんか、凛太朗さんって…大人だ。
私はドキドキして頭がいっぱいなのに、余裕すぎる態度。
引き寄せられた時は焦ったけれど、本当にそれ以上は何もしてこない。紳士的と言うのは守ってくれるみたい。
良かった。お風呂の中で悶々と考えたけれど、本当に良かった。あと、聡くんのことも。
ホッと安心すると、何故か急激な睡魔が襲ってきて、いつの間にか深い眠りに入っていた。
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