「だ、ダメ…でしょうか?」
「えっと、良いけど…どうしてかな?別れたけど、仲の良い友人関係なの?」
「いえ。この前、たまたま街で再会したんです。それで、ご飯とか…誘われて断りきれなくて。結婚するって相手を連れて行けば諦めてくれるかな…と、思いまして…」
大分異なる部分があるけれど、あながち間違ってはいない。
顔をゆっくりと上げて凛太朗さんを見上げると、すこし困った顔をしていた。だめか。そう思いまた顔を伏せれば私の左手を握りしめる。
「わかったよ。俺の奥さんに手を出す不届き者の顔でも見に行こうかな?いつなの?」
「よ、4日後なんです。い、いいんですか?」
「4日後ね。わかった」
(よ、良かった!)
嬉しい。話して良かった。
安心したのもつかの間、凛太朗さんは私の手を引き寄せ素早く肩に手を回す。素早い動きに抵抗する間もなく抱きとめられ、慌てて彼の胸板に手を添えた。
「ちょっ、えっ?」
「なに、この手は?」
「い、いきなり引き寄せるから…つい。と、言うか、紳士的に接する…って」
「十分に紳士的だと思うけど」
「こ、この体勢は紳士的ではないと思います」
「本当に手厳しいね。まぁ、いいけど」
肩から手を離して立ち上がる。その手に引かれて私も立ち上がると、そのままベッドに連れて行かれて座るようにと促された。
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