温かいぬくもりに幸せを感じつつ、私は目を覚ました。

「…ぅん…っ?!…きゃあ!」

私は驚いて飛び起きる。

確かに昨日はパーティーの仕事を無事に終え、後片付けをしていて…その後は?

何で私はバスローブを着てるの?

どうして私の横で、半裸のルイが寝てるの?

「…やだ!もうお昼じゃない」
「…うるさいなぁ…今日は休みなんだからまだ横になって、美々」

私を抱き寄せて、布団をスッポリ被ったルイ。

「…ルイさん!私、仕事が」
「…うん、後片付けはみんながしてくれたよ。美々、途中で倒れちゃってね。この部屋に私が運んで、着替えさせて今に至ってる。シェフも知ってるし、美々は2日ほどと言わず、体調がよくなるまで休めって言ってたよ」

説明を受けると、我に返り、ようやく落ち着く。

そんな私に気づいたルイは、優しい笑みを浮かべて、よしよししてくる。

「…あの、私…汗くさくないですか?お風呂にも入ってないし」

少し離れて言ってみるも、ルイは笑って抱き寄せた。

「…大丈夫、気にならない。それより、久しぶりに会えたんだけど?嬉しくない?」

少し拗ねたような、ルイの顔。

「…嬉しい、です…おかえりなさい、ルイさん」
「…私も嬉しいよ。ただいま、美々」

抱き締めあって、お互いの存在を確認する。