『俺もそう思ってもらえるよう頑張ろ!』


『友達になろ』


いったい何なんだろう。


山崎君は変人なんだろうか。


本当に驚くことしか言わない。



「結芽ー!」



「何、母さん!」



「これ、真夜君の家に持って行って!」



「はーい!分かった!」



「どれ持ってったらいいの?」



「この林檎。よろしくね!」



「はーい」



せっかくだし山崎君のことも聞いてみよう。


真夜の家は私の家の隣だ。



「はーい」



「夜桜です。おすそ分けを持ってきました」



「結芽ちゃんね!」



インターホンを鳴らすと真夜のお母さんがでた。


多分真夜を呼びに行ったんだろう。



「結芽、ありがとな」



「母さんが持って行ってて言われた」



「ふーん」



「意外?」



「いや」



何考えてるんだろう。



「さっき優気が明日三人で登校しようだってさ」



「別にいいけど・・・」



「あとメアドとか教えてだってさ」



「分かった」



「そういや、山崎ってどんな人?」



「変人、バカ、チャラい」



けなしすぎな気がする。


流石にかわいそうだ。



「でも、音楽が好きで、優しくて、明るいやつだと思うよ」



「へー」



「簡単に言えば俺と真逆の性格だ」



「なるほどね」



「結芽~!ご飯よ~!」



母さんが窓から叫んでいる。



「は~い」



「じゃあな」



「また明日」