「入学式ってやっぱり長いよね~」



「校長の話が長かったからな」



「入学式では普通だと思うよ」



「でもさ~もうちょっと短くできるよね~」



「仕方がないよ」



「結芽ちゃんも真夜もまじめだよね~」




今、私は真夜と山崎君と一緒に帰っている。


なぜか「俺も帰る~」と山崎君が真夜と二人で下駄箱にいるときに走ってきたため一緒に帰ることになった。



「ていうか、二人とも仲いいよね!」



「幼馴染だからね」



「幼馴染ってさ、そんなに仲良くなるもんなの?」



「まぁな」



「まさか、付き合ってるとか!!」



「あるわけねーだろ」



「ないない」



「ほら、よくマンガであるじゃん!中学校から付き合ってて高校一緒のとこ行こうねてきな・・・」



「どんな本読んでんだよ」



「妹の少女漫画」



「うわぁ・・・」



「うわぁ・・・って何!」



いや・・・誰でもうわぁと思うだろ。



「山崎君って妹いたんだ」



「意外?」



「お兄ちゃんとかお姉ちゃんにすごい迷惑かけてそう」



「ちょっと結芽ちゃんひどくない?」



「そう?」



「そう?ってつーめーたーいー」