「真夜、言うなって言っただろ?」



「すまん、忘れてた」



「まさかじゃないけど・・・」



「そのまさかだよ」





「結芽ちゃんにボーカルをやって欲しいんだ」





当たって欲しくなかった感が当たってしまった。


私にできるわけないのに・・・。



「ごめん、他をあたって」



「結芽!」



「私にできるわけない!」



「結芽ちゃん・・・」



「ごめん、帰る!!」



名前を呼ばれた気がしたけど気にしない。


早く帰ろ・・・。


明日から気まずいなぁ・・・。


そう思いながら家へ向かい歩き出した。


私の心とは裏腹に空は綺麗な快晴だった。