「結芽、流石だね!」



「先生やクラスの人の耳がどうかしてる」



歌のテストがようやく終わった。


最後までは回らなかったけど・・・。



「ちょっと~言ってること酷いよ?」



「本当のこと言った」



「今度録音してほかの人にも聞いてもらおう!」



「それはヤダ」



「私早く終わらせたかったなぁ」



鈴音ちゃんは音坂だから七番で、回ってこなかったのだ。



「私は今日嫌だった」



「何で?」



「喉痛かったから」



「うわぁ・・・それであの歌唱力?本当、憎たらしいしいなぁ」



「鈴音ちゃん、耳大丈夫?」



「うわ~酷~い」