男性恐怖症なんて関係ない!?



隣の部屋に行くとあたし演じる妹役羅々の部屋のセットがあった


羅々(あたし)は
体が弱いことを理由に学校でいじめられている...
兄には迷惑をかけたくないため隠している

よし!
あたしは羅々だ!そう心に言い聞かせていると「お願いします」そう言われた




『羅々?おはよう』
『ん?おにぃちゃん?』
『ご飯出来てるよ?』
『ぅん...もう少しだけ.....』
『ダーメ!学校に遅れるよ』
『いいもん...もう少し寝たい...』
『どーした?しんどいのか?』
『別に...』
『今日はおやすみするか?』
『やだ!学校いく!病院も行かない!』
『なら体育はおやすみだな?』
『やだ!体育見学なんて...』
『あのなー。また何かあったら...』
『あったらなに?おにぃちゃんは...おにぃちゃんはあたしの気持ちなんてわかんないくせに...ばか...』
『俺はお前の...』
『あたしの何?あたしのことなんてちっとも分かってないじゃん!おにぃちゃんのバカ!おにぃちゃんなんて大っ嫌い!』
『羅々!』
『出てって!出てってよ!なんでこんな体なの...涙』
『ぇ?』


ここで渡されてるセリフは終わりなのになりきり過ぎたのか...

『なんで?なんでよ!なんであたしはみんなみたいに遊べないの!生まれてこなきゃよかった...』

すると翔さんまでつづけて言った

『羅々?羅々はひとりじゃない...おにぃちゃんがいるだろ?何かあるなら一人で悩まずおにぃちゃんに言おう?元気になるために頑張ろう?な?大丈夫...大丈夫だから...』

そう言って抱きしめてくれた
泣きじゃくってたあたしを見て翔さんは

『大丈夫か?落ち着いたら降りてこいよ?
おにぃちゃんしたで待ってるからな?』
と言って頭をポンポンっとして出てった...


それにたいしてあたしは

『おにぃちゃんのバカ...』
そう小さくはいた

するとやっと「カット!」そう言われた


いやもっと早く言ってよ...

やっちゃった...そう心で後悔してると目の前の審査員がコソコソ言い始めた...


「すごい..この子で決まりでいいか?」
「この子凄いですよね?」
「今度撮影の映画でも使えるんじゃないですか?」

「本当にあなた初めて?」

「はい!初めてです!」

何コソコソ言ってんのよ聞こえてるっての
もしかして受かっちゃった?でも他にも人はいるし...

なんて1人で考えていると

「廊下で少し待っててもらえるかしら?」

「あの...16時から予定がありますので長くは...」

「大丈夫よ!」

「はい...ありがとうございました!」

頭を下げて廊下に出た

訳分からずアドリブなんてしちゃってほんとに後悔しかない...


まさか受かるわけ...ないよ...ね...?