「この前のカラオケの日にね?
あたし帰ろうとしてたの実は...だから部屋から出てこうって思ったんだけど...それバレてたみたいで...滝沢先輩が一緒にドリンク取り行くーってついてきてさ?
正直ついてきて欲しくなかったし...帰る気満々だったし...しんどかったから...」


静かに!なんて言ったのに「なるほどー」と1人で納得してるし

よくわからん!


「で...結局バレちゃったし帰れなかったの...でも先輩いる訳だし余計に男性だって意識しちゃって怖くなって過呼吸になっちゃってね?
たまたま助けてもらったの...でもやけに慣れてるしすごく不思議で...そしたら...
男性恐怖症なんだろ?って聞かれて...はじめはなんで知ってるの?とか思ったけど...先輩が...元カノも男性恐怖症だったって言い始めて...てなわけで...あたしが男性恐怖症だって気づいててわざとそばにいてくれたんじゃないかな?」

多分ねー?なんて笑って言ったのに葵は...


「へー。滝沢先輩の元カノ男性恐怖症なんだ...で璃々も心配になるわけか...ほおっておけないだぁー!なるほどねー?
ついに春がやってきたかぁー...」


いやこの人ほんとに大丈夫か?
なんでそーなる?

やっぱり葵に言ったあたしが馬鹿だった...

「なーに百面相してんのよ!
その感じだと鈍感娘なことで!」

「はい?葵に言われたくない!」

「鈍感だなー。
まぁでもバレてるわけだしいいのか...」


ぇ?何テキトーにまとめてくれてんの?

「なるほどねー?なら璃々ちゃんはモテモテなわけだー!やっぱり璃々にも春が訪れたー!なんでも聞くからね!なんでも相談のるからね!」


「あ...いや...その...そういう訳じゃ...ないと...」


どう解釈したらモテモテに繋がるのか...

なんであたしがモテモテーって話に変わったのかほんとに葵さん?あなたの頭の中どーなってんの?ほんとに...


「あとは璃々次第ってわけね!
頑張って!私応援するから!」

いや...何を応援するのさ?

いやついていけない...これはあたしだけなのでしょうか...

高校生ってこんなものなの?