Mami side

1人で、真っ暗な家に帰る。
さっき、「お母さんが待ってるから笑」
なんて言ったけど、俺は母親も父親も居ない。
俺がほんとに小さかった頃、両親は事故でこの世を去った。
だから、ずっとばあちゃん家で育ったし、高校に入る時に家を出た。
いつまでばあちゃんに世話になるわけにもいかなかったから。
今日、バイトは休み。
だから、さっさと風呂入って寝るかなー。
なんて。



真美「...(ハァ...)。」



思わず溢れたため息。
それを合図にするかのように、目からは涙が溢れ出る。
その涙が、もともとシャワーの水でぼやけていた視界を歪ませる。
もう、止められない。
気づいた時には、俺は柄にもなく、泣き崩れていた...。











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